2025/3/14

「上場株投資におけるインパクト統合手法」についての講演

弊社CIOの清水裕が「上場株投資におけるインパクト統合手法」をテーマとした講演を行いました。偶然ですが、ほぼ同様のテーマの講演を同じタイミングで別組織から依頼を受けることとなりました。一つは一橋大学のサステナビリティ経営研究会、もう一つはインパクトスタートアップ企業UNERI社が主催するインパクトオフィサーの学校です。カディラでは、私たちの投資手法を広く普及させることで、インベストメントチェーンのインパクト志向を高めることを活動目的としているため、このような講演機会については積極的に対応することとしています。

講演内容としては、GPIFが次の5か年中期計画において「インパクトを考慮した投資」の実行を検討していることが市場にどのような影響を与えるのかという点を皮切りに、上場株におけるインパクト管理の実践方法について、意見を述べさせていただきました。

一橋大学のサステナビリティ経営研究会については、カディラのアドバイザーである石田惣平氏のネットワークで登壇の機会を得ました。この研究会の参加者はアカデミア関係者に加え、上場企業のIR担当、サステナビリティ担当などです。参加者の中に、投資先や投資候補の企業に所属している方もいたため、エンゲージメント活動として非常に有意義な場となりました。通常のミーティングにおいては、企業側の活動進捗を確認し、それに対してフィードバックを提供するという流れになることが多いことから、カディラ側の考えを伝える時間に制限があります。今回の勉強会においては、プレゼンテーション1時間、質疑応答30分を経て、個別の意見交換を行ったため、私たちが重視している点を効果的に伝えることができたと感じています。エンゲージメント活動の質を高めるためにはこのような座組を増やしていくことが重要であると感じました。

一方のUNERI社主催の「インパクトオフィサーの学校」は、比較的小規模な上場企業、スタートアップ企業、NPOなどに所属する方が参加者の中心を形成する学びの場です。こちらでは上場企業がインパクト志向になるとした場合に、それが上場株市場以外にどのような波及効果をもたらすのかという点について、強い関心が示されました。

いずれの場においても、「マテリアリティとアディショナリティの二律背反性」という考え方について関心が高かったように感じられます。これはインパクトが企業売上の何%を占めるのか(マテリアリティ)という点と企業のインパクト活動に対してどの程度の新規性や追加性を求めるのか(アディショナリティ)という点について、上場企業では二律背反になる可能性があるという考え方です。インパクト投資が注目されてくる中で、より議論が活発化するのではないでしょうか。今後も、各企業やインパクトコミュニティの皆さまとの意見交換も踏まえて、カディラの考え方や手法についても改めてご紹介できればと考えています。

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