2026/8/19

カディラ年次総会にて発行体と投資家の意見交換会を実施

カディラの年次総会概要

2026年7月7日、カディラは年次総会を開催いたしました。3回目となる今年は上場企業のIR担当者を中心に、機関投資家や証券会社など、インベストメントチェーンに連なる多様な立場の方々、計57名にご参加いただきました。年を追うごとに参加者の輪が広がっており、ネットワークが拡大している手ごたえを感じております。本総会は、短期的な業績や市場テーマに揺れがちな環境のなかでも、長期的な視点に立った投資と対話の意義を、立場の異なる参加者同士が分かち合うことを目的としています。

総会での議論内容

今年は「テクノロジーの進化とIR対話の変容」と題し、AIの急速な普及が資産運用やIRの実務をどう変えていくのかを、参加者の皆様とともに考えました。前半では、当社チーフインベストメントオフィサーの清水より、資産運用業界におけるAI活用の現状や、運用の業務フローを製造業になぞらえて捉える「スマイルカーブ」の視点などをご紹介しました。

カディラからのプレゼンを経て、後半は参加者間での意見交換を実施しました。参加者のエンゲージメントが高い場となり、会場から「AIによって開示が同質化していくなかで、差別化をどう生み出すか」「アナリストやファンドマネージャーの役割はどう変わるか」「対話の先には何があるのか」といった多様な論点が提起され、立場を超えた活発な議論が交わされました。

ある機関投資家の参加者からは「運用者にはAIに代替されない、キラリと光る問いを投げられるかが問われる」との指摘があり、対話の質こそが差別化の源泉になるとの認識が共有されました。一方、事業会社の方からも「自社の業務にスマイルカーブを当てはめ、AIに代替されにくい領域を見極めたい」といった声が多く聞かれ、投資家と企業がそれぞれの視点を重ね合わせる、示唆に富む時間となりました。

参加者からのフィードバック

参加者アンケートでは、「様々な立場の方の意見を聞ける貴重な機会だった」「投資家と事業会社が同じ場で議論するのは新鮮で、目から鱗だった」「AIとの向き合い方を改めて考えさせられた」といった感想を数多くいただきました。なかには、企業と投資家が社会課題をテーマに学び合う「場づくり」こそがエンゲージメントの先にあるのではないか、との気づきを挙げてくださる方や、多様な声を丁寧に受け止めていく進行そのものを「創発的な場」と評してくださる方もいました。

今後の方針

当社は、こうした対話の「場づくり」そのものを、長期投資家としての重要な活動と位置づけています。今後は、複数の企業・投資家をお招きする共同エンゲージメントや、対話の質そのものをAIで高める取り組みなども模索してまいります。多様なプレイヤーが知見を持ち寄り、テクノロジーの進化を活かしたよりよいエコシステムを築いていくことが、今後より一層強く求められるようになると考えています。アンケートでは、テーマを絞ったグループ討議や、投資家サイドの具体的な声をもっと聞きたいといったご要望もいただきました。いただいた声を糧に、来年もより充実した場をお届けできるよう努めてまいります。

▲ 当日参加者へお渡しした折り紙の椅子
「カディラ」は「椅子」を意味する言葉です。ステークホルダーのために常に居場所を用意しておきたいという想いを込め、当日は対話の場にご参加いただいた方へ折り紙の椅子をお渡ししました。

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