
今月は、オプテックスグループ(以下、オプテックスG)との対話についてご報告します。
オプテックスGは、屋内外の防犯、自動ドア用センサーや工場向けなど産業用センサーのメーカーです。防犯用センサーでは世界トップクラスのシェアとなっているなど、ニッチトップ製品を多数抱えていることが強みとなっています。
オプテックスGは、2023年にキーエンス出身でIA事業(インダストリアルオートメーション、産業用センサー)の統括である中島氏がオプテックスGの社長に就任。2024年には、経営体制の一新が行なわれ、創業家のメンバーが取締役から退任する一方、SS事業(センシングソリューション、防犯、自動ドア用センサー)事業の統括である上村氏がオプテックスGの副社長に就任。中島氏及び上村氏が代表権を有する体制となり、併せて3か年の中期経営計画が発表されました。
カディラではオプテックスGの目指す姿や戦略の内容について確認するために、両代表と対話の機会を得て、滋賀県大津市にある同社オフィスへ訪問しました。
琵琶湖の畔にある同オフィスは、カディラの運用担当者が前職で8年前に訪問したときと変わらず、非常に明るい雰囲気を保っていることに加えて、コロナ以降で社内のレイアウト変更が実施され、コミュニケーションがより活発に起こる仕組みづくりなどの工夫が随所に見られるなど、大きな変化が確認できました。
そして戦略面についてですが、キーエンス出身の中島社長のもとダイレクトマーケティング体制を強化しており、ソリューション売上の増加及び利益率向上などを目指す方向性を確認しました。実際、足元でも発電プラントや空港などの大型施設の防犯関係のソリューション売上が順調に伸びるなど、成長のポテンシャルが期待できる印象を持ちました。
両代表とのミーティング後に、本社内にある製品の展示やデモなどの紹介や説明も頂き、各事業の詳細に非常に明るいトップとの印象を受けました。
全体的に良い印象を受けた訪問でしたが、投資家目線で気になる点が散見されたことから、ミーティングの中で問題提起をしました。一つは会社全体の目指す方向性と各事業の方向性や持ち株会社と各社の関係性など分かりづらくなっている点を伝えました。傘下入りした企業群と既存企業とのシナジーについても期待したいところです。また、サステナビリティ対応の強化も要請しました。同社の非財務情報の開示は限定的で、まだ体系立てた形式とはなっていません。製品によるGHG削減などの環境貢献や工場内の省人化、自動化による労働人口減少の課題への貢献など取り組みやKPIについての開示、また統合報告書の発行の意義についても伝達しました。同社ではこれらの点について問題意識を持っており、取り組みや開示の強化を進めたいとの事です。同社の取り組みや開示を踏まえて、更なる対話を行いたいと考えています。
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